地球の表面はプレートと呼ばれる12枚の岩石の層で覆われています。プレートは地球深部からのエネルギーにより、ゆっくりと動いています。地震はプレート同士がぶつかることにより発生します。地震は、建物の崩壊、ガスの分断、電話や電気サービスへの支障を発生させる可能性があるほか、地すべり、雪崩、鉄砲水、津波も引き起こすことがあります。地震は警告なしに、いつでも発生する可能性があります。
地震によって引き起こされる被害は、震源の場所によります。毎年数百万件の地震が発生しているといわれていますが、これらは遠隔地で発生するか、もしくは規模が非常に小さいため、感知されません。感知されるものとして、毎年およそ2万件の地震が確認されていますが、そのなかでも18件ほどがマグニチュード7から7.9の大きな地震、そして1件がマグニチュード8以上の巨大地震であるとされています。
◇地震の振動計測
下の表は、揺れの度合いによって、どんな影響が及ぼされるかを表した震度表です。
震度 人間への影響 屋内での影響 屋外での影響
0 無感 変化なし 変化なし
揺れは感じない
1 微震と呼ばれ、 変化なし 変化なし
屋内の一部の人が
僅かな揺れを感じる
2 軽震 電灯などの吊り 変化なし
屋内の人の多くが揺れを 下げてあるものが
感じ、寝ている人の一部 僅かに揺れる
が目を覚ます。
3 弱震 家屋が少し揺れ、 電線が揺れる。
屋内のほとんどの人が 棚の食器類、窓、
揺れを感じる、恐怖感 戸が音をたてる。
を感じる人も
4 中震 吊り下げているもの 電線が大きく揺れ、
かなりの恐怖感を感じ、 が大きく揺れ、窓や 歩行者が揺れを感じ、
寝ている人のほとんどが 食器類は音をたて、 運転者も揺れを感じる
目を覚ます 置物が倒れることも 場合がある。
5 弱 強震 つり物は激しく振動、 電柱の揺れがわかり、
多くの人が身の安全を 置物の多くは倒れる ブロック塀が倒れたり、
図ろうとする 家屋も大きく揺れ、 道路に亀裂が走り、
窓ガラスが割れることも 壁にひびが入るなどの
被害も
5 強 強震の範囲 食器類、本の多くが落ち 補強のないブロック塀の
非常な恐怖を感じ、 テレビが落ちたりタンス 多くは崩れ、自販機や
多くの人の行動に支障 が倒れることも 墓石が倒れることも、
をきたす 車の運転は困難に
6 弱 烈震 家屋が傾く かなりの建物で、壁のタ
立つのが困難になる 未固定の重い家具の多く イルや窓ガラスが破損、
が移動転倒、開かない 落下 3%以下の家屋が倒壊
ドアが多くなる
6 強 烈震の範囲 未固定の重い家具の 補強されていないほとんど
這わないと動けない ほとんどが転倒、戸が のブロック塀が壊れる
はずれる 家屋の倒壊や、地割れ、
がけ崩れなどが起こる
7 激震 ほとんどの家具が大きく 3%以上の家屋の倒壊や
自分の意思では動 移動、飛ぶことも がけ崩れ、地割れ、
けない 補強のあるブロック塀 断層の発生も
でも破損する
日本では震度およびマグニチュードの両方の単位が使われていますが、海外では、震度より、震源地のエネルギーの大きさを示す、マグニチュードのほうが一般的に使われています。
◇地震の最中
屋内にいるときに地震が起こった場合の対応方法
・揺れを感じた場合には、頑丈な机やテーブルなどの下に隠れましょう。机やテーブルが見当たらない場合は廊下に出るか硬い壁に身を寄せましょう。
・立っている場合は、床にうずくまり揺れが収まるのを待つか座ってください。大きな地震では、立っていると揺れによって床に投げ出される危険があります。
・台所にいるときは、冷蔵庫のような重いものからは離れてください。また、頭上にある食器棚や吊り下げられている物も危険物となります。
・座っていたりベッドにいる場合はそこに留まってください。毛布や枕は頭部を守るために使用し揺れが収まるまで待ってください。基本的に、就寝場所は頑丈な壁の付近で重い家具がない位置を選ぶようにしてください。
・揺れが収まるまでは机やテーブルの下に留まってください。ドア付近にいる場合は揺れ動くドアに注意し、広い場所にいる場合は地面に膝をつき手や本など身近にある硬いもので頭部を覆ってください。
・捕まっている机やテーブルが動くようであれば、それに合わせて動き揺れが収まるまで待ってください。
・高層の建物内にいる場合は、エレベータは使わないでください。各階を移動する必要がある場合は階段を使い、エレベータは点検が終わり安全が確認されるまでは使用しないでください。
・停電が起こったり、火災警報やスプリンクラーが作動しても慌てないでください。
・ガラスが飛び散る危険のある窓からは離れてください。
・屋内で待機するようにしてください。特に高層ビルが立ち並ぶ地域では、落下物によって、建物の外がより危険になることがあります。
・スタジアムや劇場にいる場合は、持ち物や手などで頭を守り、揺れが収まるまで座席で待機してください。大抵の劇場やスタジアムは耐震構造を備えています。
・エレベーター内にいる場合、大抵は地震を感知すると最寄の階に停止しドアが開くので、慌てないようにしましょう。停電しても非常用バッテリーによって同様の操作が自動的に行われます。万が一閉じ込められた場合は、自分で脱出を試みることはせず助けを待ってください。
基本的な対処は上記の通りですが、揺れの激しさ、建物の構造や材質によって、対処が異なる場合があります。例として、上の表によると古い木造建築において震度6以上の地震が起こった場合は、倒壊の危険が考えられます。そのような状況では、直ちに外に避難しなければなりません。また、木造二階建ての二階部分にいる場合は、倒壊の危険を考慮し、一階部分を通って避難する代わりに二階部分で上記の対処をすることが適切な場合もあります。現在もしくは今後住む予定の自宅、滞在予定の場所について、建築構造、材質、耐震処置や耐震構造を備えているかなどをしっかり調査し、状況にあった対処方法を考えておきましょう。
また、普段から万が一に備えておくことも重要です。例えば、ドアや窓を開けて脱出口を確保する、ブレーカーを切ったりガスの元栓を締める、揺れの度合いによってどのように対処をすべきか頭の中で流れを組み立てておくことが重要です。
屋外にいる場合
・外にいるときに地震が起こった場合は、建物から離れて広い場所に移動し、街灯、木、標識や電線などのライフラインから離れてください。
・石の外壁などは揺れによって外側に崩れ落ちやすくなります。窓ガラスは吹き飛ぶ可能性があり、建物から広範囲に破片が飛び散る危険性があります。
・揺れが収まるまで広い場所で待機してください。移動を始める際は、橋や高架道路は揺れによって被害を受けている可能性があるため通行を避けてください。
移動している乗り物内にいた場合
車の中
運転中に振動を感じても、運転が可能な場合は下記の対処を行ってください。
・建物から離れた安全な場所まで運転する。
・できるだけ早く安全な場所に車を寄せ、停車してください。
・揺れが収まるまで車の中にいましょう。木や電柱、電線のそば、橋の上は避けましょう。
・揺れが収まり安全であると判断した場合は、注意しながら進行してください。
運転に大きな支障を及ぼす震度の場合は、一般道路、高速道路に関わらずゆっくりと減速し、徐々に道路脇に寄せ停車しましょう。ガソリンスタンドなどに停まっている場合は、そこに留まってください。ガソリンスタンドは消防法による厳しい耐震基準を満たしていなければ営業できないため、一般の建築物よりも耐震性が優れています。阪神大震災でも、深刻な被害を出したガソリンスタンドは無かったことが報告されています。
電車・地下鉄の中
電車は、大地震が発生すると運転士が直ちに非常制動をかけます。車両自体は実際の地震よりも大きく揺れ、立つのも困難になります。
・座っている人は、隣に座っている人と腕を組むと座席から投げ出されにくくなります。
・立っている人は、手すりなどにつかまり、しゃがみこみましょう。
・網棚からの落下物に注意してください。
・停車後は、乗務員の指示に従って最寄の出口から外の安全を確認して脱出しましょう。
大地震が発生しても、非常灯が点灯するため暗闇になる事態は起こりません。地下鉄でもトンネル内でも、車内の照明は最低でも30分は保持される設計になっているので、落ち着いて避難してください。火災が発生すると、地下鉄内には煙が充満します。衣服やハンカチで煙を吸い込むのを防止してください。
◇地震の後
揺れが収まっても動いているものや、元の場所から移動したものには十分注意しましょう。大きな地震の後には通常余震があるため引き続き警戒してください。ある程度大きな地震でも、実際は更に大きな地震の前触れである可能性もあります。
・まず自分の状況を確認し、必要に応じて応急処置を行ってください。重症者に関しては、家屋倒壊の恐れなど、更なる危険がない限り、救急隊の指示があるまでは動かさないようにしてください。
・設備を点検してください。ガス管や電気、水道管が損傷している場合は即時に元栓を締め、各専門機関に連絡してください。またトイレを使用する前に下水管を調べてください。
・ガソリンや引火性のある液体がこぼれている場合は直ちに除去しましょう。
・戸棚を開けるときには、揺れの間に中で移動したものが落ちてくる場合があるので注意してください。
・地震発生後しばらくは電話回線が混雑します。緊急電話が通じなくなる事態を避けるため、生命の危険に関わる場合に限って使用しましょう。
・警察やその他の救助活動に協力してください。
・専門家によって安全であると保障されるまで、被害を受けた建物には入らないようにしてください。
・地震の後はペットなどの動物の行動に注意してください。普段は従順なペットが攻撃的になるなど態度が大きく変わることがあります。
・家族に居場所を知らせ安心させましょう。
・ラジオやテレビの緊急情報を利用しましょう。最も有効な情報が得られるのは地域ラジオなどです。
・沿岸地域にいる場合は津波の可能性があり、河川や山麓の付近にいる場合は地滑りや土砂崩れ、鉄砲水の可能性が大いに考えられます。建物に被害がなくても、直ちに安全な場所へ避難するようにしてくさい。
◇地震のあとの安全と居場所
地震のあと、心配した家族や友人があなたの身の安全を確認するために連絡してくるかもしれません。住居や滞在先のホテル、携帯電話につながらない場合は大使館などに連絡が入る可能性があります。大使館の多くでは災害に巻き込まれた可能性のある自国民のリストを地元当局との協力や、ホテル、空港、病院などへの連絡確認を通し作成します。電話が使えるようになった場合は、大使館や領事館に無事であることを報告してください。ホテル滞在者のリスト作成のために、大使館は代表者をホテルへ派遣する場合もあるため、自分の氏名、生年月日、健康状態、自分の国の家族の名前や連絡先を書いたリストを作ってください。グループで旅行している場合は、同伴者の詳細も含めたリストを作成してください。
◇地震多発地域への旅行
渡航前には、渡航予定先が地震多発地帯がどうか調べてください。各国別情報ページの自然災害の項目をご覧ください。
地震多発地帯にあるホテルでは、耐震構造や避難計画などの地震対策を備えているべきです。旅行前にはホテルがそのような対策を行っているか確認し、その計画を具体的に確認してください。もしホテルに緊急時の対応計画がなく、準備を自ら行う場合には、ホテルの部屋に予備の水と食糧を用意してください。地震多発地帯では緊急時に備え、多くの人が3~5日分の水と食糧を準備しています。また、小さな懐中電灯も用意してください。
渡航中、1カ所に滞在する予定の場合は、ホテルであれ、アパートであれ、知人宅であれ、建物の構造を確認してください。非常口の場所、ドアや窓、出入り口や階段の位置を覚えておくと、緊急時に役立ちます。
ホテルやオフィスなど、頻繁に出入りする建物や部屋に、危険を回避することのできる場所があるかどうか確認してください。例えば、頑丈な机やテーブルの下、窓や本棚、倒れる可能性のある家具から離れた内壁などです。建物の入り口は、より開放的な部屋よりも頑丈に作られているため、比較的安全です。
◇地震多発地域に住む
地震多発地帯に住む場合、地震発生時の計画を立て、準備することが大切です。事前に計画を立てることにより、重傷や死亡などの危険を軽減させます。考慮に入れる点として、家の周辺の環境を知ること、地震前後の行動を含む緊急計画を立てるなどが挙げられます。
地震発生時には、道路が崩壊、陥没したり、家の基礎部分が破壊され、倒壊する場合があるため、物件の購入地域、また家を建設する地域を決定することは非常に大切です。
・賃貸契約を結ぶ際、または家やアパートを購入する場合には、地震発生時の建物の安全性や床下基礎部分の作りを十分検討してください。
・耐震構造を備えている証明の無い高層マンションは借りないでください。狭い道路にある家も避けてください。
◇家屋の地震対策
・本棚はしっかりと壁に固定してください。
・大きなものや重いものは、棚の下のほうに収納してください。
・重い物は地震が発生した場合に落下したり、出口をふさぐ可能性のある場所にはおかないでください。
・可燃物や危険物は、棚の一番下の掛け金のついた扉の中に収納してください。
・電気系統や、ガスは定期的に点検してください。
・給湯装置は柱と床にしっかりと固定してください。
・壁に据え付けられたテレビセット、ステレオ、本棚、吊り下げられたもの、美術品やなどは、揺れないようにしっかりと固定してください。
・壊れやすいものは地震用パテなどで補強してください。
・ガラス製のものは特に注意を払って収納場所を決めてください。割れて床に散らばったガラスは、地震後に負傷する原因となります。
◇自分の周りの環境と資源
・屋内や会社における避難路は、常に確認してください。
・家屋や会社で最も安全な場所を確認してください。障害物などが無ければ、出入り口は安全であるといわれています。重い机やテーブルなど、しっかりした家具は隠れるのに適しています。キッチンや車庫は一般家庭の中では最も危険であると言われています。
・水道、ガス、電気を止める元栓の位置を確認し、使い方を確認してください。確かでない場合には、水道、ガス、電気会社に確認してください。
・外にいる場合は、建物や木、電線付近や高台になっているところには近づかないでください。
・最寄の警察と消防署の位置を確認してください。
・地域当局に確認し、規模の大きい地震が発生した場合の自治体の対応計画を確認してください。
・付近の住人と知り合いになり、その職業など、住人が持っている特定の能力などを知っておくと、地震後にお互い助け合うことができるかもしれません。
◇非常用物資の準備
地震多発地帯に住む場合、緊急事態に備え事前に準備しておくことが大切です。すべての家庭に下記の物を含んだ非常用持ち出し袋を準備しておき、家族の皆に収納場所を知らせてください。車の中に持ち出しセットを準備しておくこともよい方法です。
・7日分の乾燥食品および缶詰
・缶切り
・家族全員のための水7日分(缶詰、水ともに賞味期限が切れないよう定期的に確認してください。缶詰は1年間ほど長持ちします。)
・持ち運び可能なラジオ、予備の電池
・懐中電灯、予備の電池
・救急箱およびその他の必要な薬類(家族の中で少なくとも1人以上は応急手当や蘇生法の訓練を受けておくことが望ましいです。)
・小規模の火災に備え、消火器を準備してください。
・ガスの元栓を締めるための工具(日本の元栓は通常手で閉められますが、揺れによって栓が変形する可能性もあります。それに対応するための工具を用意しておきましょう。また、屋内でガスの匂いがするときは、窓などを開け十分に換気し、マッチやろうそく、タバコやライターなどの火器具は使用しないでください。)
・1階建て以上の家やアパートのための携帯型避難用緩降器具
・子供やお年寄り、体の不自由な家族が必要とする特別な用品
・アレルギーや薬、特別な用品など家族に特別な道具を必要としている人がいる場合は、リストを作成し、そのリストにはかかりつけの医師および薬局の名前、住所、電話番号も記入し、地震の後に避難しなければならない場合に備え、リストを持ち運んでください。
・ペット用の水と食糧
・メガネ(壊れたときのための予備)
・助けを呼ぶための笛
・海外に在住しており、現地の言葉を流暢に話せない場合は、現地の言語で名前や住所、特記するべき事項などの詳細を記入したカードを準備してください。
他に必要なもの
・着替え
・丈夫な靴
・ろうそくとマッチ
・ナイフ(スイス・アーミー・ナイフやレザーマンなど)
・保温シート
・現金
・パスポート、健康保険証などの身分証明書のコピー
・調理に必要なもの(キャンプ用ストーブなど)
・料理に必要な燃料
・プラスチック製のフォークとナイフ、紙製の皿やコップ
・ペーパータオル、アルミホイル
・大きめのごみ袋(ごみ袋としてだけでなく、防水や、敷物としても使えます)
・衛生用品(石鹸、シャンプー、歯磨き粉、歯ブラシ、デオドラント、トイレットペーパーなど)
・工具(スクリュードライバー、ペンチ、ハンマー、セロテープ、自在スパナなど)
避難計画を立てる
地震対策の優先事項のひとつは「緊急時はどうすべきか」という計画を立てておくことです。
・家族が離散した場合の集合場所を決めましょう。余震の発生を考慮して集合地点は屋外に設定する必要があります。一般的には各地区の学校の校庭が避難場所として設定されています。また、学校の他に地区内の広い場所が第二避難所とされています。避難所への移動ルートとしては、道が広く外壁の倒壊や落下物の危険が少ないことが条件として挙げられます。
・地割れなどにより道路が寸断された場合を考慮して、複数のルートを決めておくことをお勧めします。
・避難する際には必ずガスを止め、電気のブレーカーを切りましょう。国内での震災における出火原因の多くは電化製品だと言われています。
・また、大規模かつ強度の地震に備えて、遠隔地に住む親類や友人と連絡を取り、あらかじめ各家族が状況を伝えるられる連絡先として設定してください。家族全員が住所と電話番号を暗記しておく必要があります。
・知人や家族、近所の人々と、地震発生後にお互いの安全の確認をするよう計画をたててください。(電話は使用できない可能性があるため、近くに住んでいる人と協力するようにしてください。)
・前もって家族と避難計画について話し合いをしてください。家族全員が避難場所と、お互いの連絡方法を知っていることを確認してください。地震発生後の再会場所を決めておいてください。緊急時計画についてはこちらをごらんください。
◇津波について
津波は新幹線並みの速度で襲ってきます。1993年の北海道南西沖地震では、北海道奥尻島が地震と津波によって壊滅的な被害を受けました。津波は大きなもので高さ数十メートルに達します。日本で最大の津波は、1875年に沖縄の石垣島を襲った高さ85メートルのものでした。本州で最大の津波は1896年に岩手県三陸沿岸で起こり、その高さ38メートルに達し、日本津波史上最悪の2万2,000人以上の死者を出しました。
2004年12月26日にインド洋スマトラ島沖で起きた地震による津波は、15万人以上の死者を出し、10万人以上が未だ行方不明となっています。休暇シーズンの東南アジア広域において大惨事となりました。
地震と津波は常に結びつけて考え、海岸付近で揺れを感じたら直ちに高台に避難するか、海岸から少しでも離れることが必要です。万が一高台に避難できない場合は、鉄筋コンクリートの2階以上へ避難してください。奥尻島の津波に襲われた住宅密集地域では、木造建築は軒並み波にさらわれ、唯一残った建物は鉄筋コンクリートの二階建て家屋でした。