ノートパソコンの防犯対策
ホテルや会議場、オフィス、レストラン、カフェ、商店など、多くの公共の場でノート型パソコンが盗難の被害に遭っていることが報告されています。しかし、このような盗難は、初歩的な対策が取られていれば避けることのできた被害だとされています。
ノートパソコンの盗難はウイルス感染などの攻撃に次いで、2番目に多いコンピューター犯罪です。多数の人が銀行口座番号や住所録など個人情報をコンピューターに保存しているため、ノートパソコンが盗難に遭った場合、大きな影響を及ぼします。また、バックアップデータや失われたソフトウェアを元の状態に戻すのには、多大な時間と費用がかかります。
以下の事項はノートパソコンを盗まれる危険を減らし、重要なデータを守るためのアドバイスです。(注意:本サービスにはコンピュータのハードウェアやソフトウェアなどに関するテクニカルサポートは含まれておりません。それらに関するご質問は、ITコンサルタント、もしくはご購入になられた店舗へご質問ください。)
・パソコンを購入したら即時に製造番号を控え、それをコンピューターとは離れた、安全な場所に保管してください。盗まれた際に警察が追跡し、発見するためにその番号が必要となります。
・パソコンの表面に消えないよう会社名と電話番号を記しておきましょう。この行動はホテルやレストランなどにパソコンを忘れた場合、持ち主の元に戻る確率を高めます。
・自分のパソコンであることをできるだけ明確にしてください。見つけやすくするのと同時に防犯に役立ちます。
・さらに、パソコンに永久的に残るマークなどをつけておくと、中古品として売られる可能性を減少させます。
・購入と同時に製造元へ登録してください。これは盗まれたパソコンが修理などのために製造元に戻された際に目印となり、持ち主の元に戻る可能性を増やします。
・特に大事な文書やファイルはパスワードを使用した安全管理を行ってください。現在のほとんどのソフトウェアはパスワードの機能を持っています。パスワードは決して他人と共有しないでください。
・職場でも警戒してください。窃盗犯は持ち主がパソコンから目を離している隙に日和見的に犯行を行うことが大半です。対策としては、鍵のついたドッキングステーションの使用や、ケーブルロックで机に固定する、そして夜間はノートパソコンを鍵の付いた机の引き出しにしまうことなどが挙げられます。
・パソコンとそのデータを守ることだけではなく、外付けの周辺機器に対しての注意も怠らないようにしてください。仕事場を一定時間は離れる場合は、安全な場所に鍵をかけた状態で、パソコンをしまうようにしてください。
・データのバックアップを一定期間ごとに取ってください。パソコンの中のデータはパソコン本体よりも貴重な場合があります。通常のバックアップに加え、出張などの前にも行いましょう。本体だけでなく、ネットワークドライブやCDロム、圧縮ディスクや外付けハードディスクなどにも保存しましょう。
・仕事で海外にいる際は毎日、その日の終わりにデータをバックアップし、保存したディスクをパソコンとは離れた場所に保管しましょう。
・ノートパソコンをもって旅行する時には、いかにもパソコンを持っていると分かるようなパソコンケースは使用しないでください。代わりにブリーフケースやバックパックなどを使ってください。ノートパソコンの盗難が最も起きやすい場所はホテル、バー、空港、会議場や公衆電話です。
・ケーブルロックを使うことも考えてください。ほとんどのノートパソコンに使え、盗難の可能性を格段に減少させます。
・単純な鍵や鎖を使用することによって、盗難を防ぐ最も効果的な方法になり得ます。
・どのようなワイヤーロックを買うか決められない場合はワイヤーの強度、鍵の性能、そして使いやすさを基準にしてください。使用する際は、ロックを動かず据え付けられたものにかけるようにしてください。
・他にも市場にはパソコンやデータを守る為の様々な防犯グッズが出回っています。例えば、動作感知器やハードディスクロック、追跡装置や指紋を使った認識装置です。これらの使用も考慮に入れることをお勧めします。