停電
天候やその他の原因により、予期せぬ停電が起きることがあります。その原因によっては、停電が数時間、数日と続く場合もあります。日ごろから、停電に対する万全の準備を心がけてください。
◇停電に対する準備
・電気、ガス、水道の止め方を事前に熟知しておいてください。
・もし電気医療機器を利用している場合は、予備の発電機を用意してください。
・暖炉がある場合は、薪を常備してください。また、定期的に煙突の清掃、点検を行い、すすや鳥の巣など、つまりの原因を除去してください。
・ろうそくとマッチを常備してください。
・コードレス電話や留守番電話機能は、停電により使用できなくなります。携帯電話は電源が続く限り停電中でも使用することができます。停電に備え、一家に最低一台は携帯電話を備えておきましょう。
・緊急連絡先のリストを身近な所に保管しておいて下さい。
・コンピューター上の重要なデータは定期的にバックアップを取ってください。自宅をオフィスとして利用している場合は、無停電電源装置(UPS)があると便利です。
・ガソリンスタンドは、給油に際して電気を使用するため、停電時は利用できなくなります。ガソリンが常にタンクの半分以上は入っているよう心がけてください。
・停電により、ATMも利用できなくなります。必要最小限の現金を家に常備してください。
・車庫のドアが電動の場合は,手動で開ける方法を確認しておいてください。
・緊急用具として下記の物を用意してください。
– 懐中電灯(電池は外しておいて下さい)
– ラジオ(停電に関する情報を入手することができます。)
– 時計
– 予備の電池2パック
– 救急箱
– 少なくとも5リットルの水
– クラッカーなどの冷蔵を必要としない食物
◇停電中
・電力会社に電力の回復に関する情報を問い合わせてください。
・電化製品の電源を切ってください。特にガスを扱う製品は危険ですので、必ず電源を切ってください。電力の回復がわかるよう、電気のスイッチを1つだけ点けておいてください。電力が復旧した後は、電気系統への負担を避けるため、電源を1つずつ入れてください。
・ろうそくは、節度をわきまえて使用し、可燃性の高いものの近くでは、使用しないでください。
・冷蔵庫、冷凍庫の開閉は控えてください。通常、冷蔵庫は冷気を6時間保ち、冷凍された食品に関しては2日間は安全であるといわれています。一旦解凍された食品は再冷凍せず、すぐに利用してください。
・室内が寒い場合は、石油ストーブを使用するよりも、服を多く着込むよう心がけてください。
・発電機を使用するときは、自宅の配電盤に接続せず、電化製品に直接接続してください。
◇その他
・電力の急激な増加などによる電化製品への損傷を防ぐためには、過電流防止装置や漏電防止装置が取り付けられた製品の利用をお勧めします。
・台風などで停電になった場合は、台風通過後、外に出て、電線が切れていないかを確認してください。切れている電線を見つけ場合は、すぐに電力会社に連絡し、周囲の人に注意を喚起してください。
・ビルの法定点検、工事、電力調整などにより、計画的に停電が起きる場合がありますが、このような停電に際しては、事前に電力会社より警告が発令されます。緊急施設や空港は対象外となります。
◇計画停電
アメリカ、カリフォルニア州で2000年から2001年にかけて行われたように、節電のために意図的に電気の供給を止められることがあります。大抵はエアコンの使用が増える暑い時期に行われます。緊急施設や空港は対象外となります。計画停電の前には電気会社から連絡があります。