携帯電話の防犯対策
イギリスでは毎月1万台もの携帯電話が盗難に遭っています。世界中で携帯電話の所有者が増えるにつれ、盗難の件数も増えると考えられています。下記のアドバイスを守ることで、携帯電話に関する犯罪の被害者になる可能性を軽減させることができるでしょう。
路上で発生する窃盗の50パーセントには、盗まれるものに携帯電話が含まれており、そのうち3分の2の窃盗では携帯電話のみが盗まれています。被害に遭う可能性のもっとも高い年齢層は14歳から17歳です。
◇しなければならないこと
・携帯電話を使用していない時、特に公共の場所にいる際は携帯電話が犯罪者の目に留まらないように、ハンドバッグやポケットの中にしまってください。
・携帯電話に暗証番号を利用した安全機能がついている場合は、必ず使うようにしましょう。
・通常、携帯電話には15桁のセキュリティ番号があります。大部分の携帯電話は*♯06♯(米印、シャープ、ゼロ、ろく、シャープ)にかけると携帯電話に表示されます。この15桁の番号を電話が紛失した場合に使えるよう紙に書きとめ、安全な場所に保管しておきましょう。日本の携帯電話を使用する場合はこの番号はありません。しかし、海外で盗難に遭った場合などは海外から契約解除や停止の手続きをするために、契約番号やお客様番号、海外から連絡をとる際の電話番号(営業所等)が必要になります。契約時に確認しておきましょう。また、いざという時に何が必要なのかを確認し、詳細を控えて安全なところに保管しておいてください。
・もし携帯電話をなくしたり、盗まれたりした場合は直ちに警察および携帯電話会社に知らせましょう。また、電話を使用されないようセキュリティ番号も伝えましょう。前述の通り、携帯電話会社によって盗難、紛失の際の対処が違いますので、契約時にあらかじめ確認しておきましょう。
・盗難の後発見された際は、すぐに自分の携帯電話だと分かるように目印をつけておきましょう。
・電話に付帯している、すべてのセキュリティ機能を使うようにしましょう。
・携帯電話に保険をかけるのも良いアイデアです。月払いでこのようなサービスを提供している携帯電話会社もあります。
◇してはいけないこと
・携帯電話を車のダッシュボードや助手席など、目立つところに置かないようにしましょう。泥棒にとって格好の標的となります。
・携帯電話を路上で使用する時は、できるだけ人目につかないよう気を配ってください。
・歩きながら話したり、メッセージを送信したりしないでください。これは泥棒にひったくりの機会を与えます。電話を使用するにはデパートや図書館など建物の中の方が安全です。
・可能であればバイブレーション機能を使い、公共の場所では音が鳴らないようにしましょう。着信音により、携帯電話を持っていることを泥棒に知らせることになり、盗難に遭う機会を増やすことになる可能性があります。
・個人暗証番号(PINナンバー)を何かにメモしたり、第三者に教えることはしないでください。
・飛行機内での携帯電話の使用は禁止されています。
・運転時のためのハンズフリー携帯電話セットの利用を除き、運転中の携帯電話の使用は法律で禁止されています。
◇電車や地下鉄内における携帯電話の使用
以下は駅構内で携帯電話を使用する際に留意すべき点です。
・電話をかけるときは周囲に不審な人物がいないことを確認してください。
・監視カメラのそばに立つか、すぐに助けを呼ぶことができる位置に立ってください。
・携帯電話から目を離さないでください。歩きながら電話を使用することは可能な限り避けてください。
・電話を周囲の人に見られることのないようにしてください。着信音を切り、バイブレーションの設定にし、電話を受ける前に周囲の状況を確認してください。