誘拐から子どもを守るために
子どもは窃盗、強盗、暴行などの標的になりやすい上に、事件を報告しない場合がよくあります。
日頃から子どもとコミュニケーションを図り、何か問題を抱えている場合や助けが必要な場合は、話をするように伝えてください。また、自身がとる行動や選択によって、どのような危険が発生する可能性があるかを教えてください。
◇見知らぬ人の危険性
・知らない人と話をしないように教えてください。
・緊急の場合の合言葉を決め、それを暗記させてください。
・もし見知らぬ人に話しかけられた場合、その人物や乗っていた車の特徴を出来る限り多く覚えておくように教えてください。
・子どもの伝える事に耳を傾け、忘れたり、軽視したりせず、少しでも怪しいと思う場合は警察と連絡を取るようにしてください。
・見知らぬ人と話しをする事がどれだけ危険を招くか、学校や警察から説明を受けているか子どもに尋ねてください。もしそのような説明がされていない場合は、地元の警察に連絡を取り、子どものためのの講習会などを開くよう要請してください。
・警察などの緊急連絡先の番号、電話のかけ方を教えてください。
◇登下校時のアドバイス
登下校時には常に周囲に注意を払うことが大切です。登下校時には以下のことに注意を払うよう伝えてください。
・直感を信じ、従うようにする。
・よく知っている道、人通りの多い道を使う。
・地下道や薄暗い場所は避けるようにする。
・友だちと一緒に登下校をする。
・周囲に注意を払う。
・対向車線側の歩道を歩く。
・不測の事態を考慮に入れて通学ルートを考える。
・護身用アラームなどを携帯する。護身用アラームは比較的安価で、それによってより自信を持って歩くことができます。
・後を付けられていると感じる場合、警察や周りの大人に知らせる。もし恐怖心を感じる場合は、ゆっくり呼吸をし、パニックにならないようにする。周りの状況にどう対応するか落ち着いて考えるようにする。
・見知らぬ人や、よく知らない人の車に乗らない。
・携帯電話を常に所持し、充電を怠らない。
・短縮ダイヤルに両親の電話番号を登録しておく。
◇バスや電車通学時のアドバイス
一人で公共交通機関を利用して通学している場合は、以下の注意事項を子どもに伝えてください。
・運転手の近くに座る。
・バス停や電車の駅では、明るく、安全な場所で待機する。
・乗客の多い車両を選ぶ。
・電車やバスの車内にある、非常ベルの場所を確認する。
・定期券または運賃を直ぐに取り出せるよう準備する。
・電車やバス通学をする子供には、乗り越した場合に余分な区間の運賃を支払わなければならない場合などの事態に備え、小額のお金を持たせるようにしてください。また駅やバス停から学校までは、級友と登下校し、帰宅の際には停留所へ迎えに行くなど、一人で移動することのないようにしてください。
◇徒歩通学時のアドバイス
徒歩で通学することに不安を感じる子どもが多くいます。犯罪に巻き込まれないために、以下の対応策を参考にし、子どもにアドバイスしてください。また、度重なる児童誘拐事件後、通学路の見直しが各地で進められています。通学路に危険と思う場所があれば、学校へ相談するようにしてください。
・両手に荷物を持たない。
・知らない道は通らない。
・地下道や人気のない駐車場などの、静かで暗い場所は避ける。
・周囲への注意が散漫になるため、ヘッドフォンで音楽を聴きながら道を歩かない。
・必要な時にすぐ電話がかけられるよう、携帯電話や小銭を用意しておく。
・不安な場合は、友人と通学するようにしたり、通行人のそばを歩くようにする。
◇「怖い」と感じる場合は
・声を上げる事は最も有効な自己防衛のひとつです。周囲の注意を引くために、恥ずかしがらずに出来るだけ大きな声で叫んでください。
・居心地が悪いと感じる場合、すぐにその場を立ち去る。
・パニックにならず、ゆっくり呼吸をし、現在の状況にどう対応するか考える。
・バスや電車に乗車している際は、非常ベルを鳴らす。
・警察に連絡を取る。