迷惑メール・電話
広告や勧誘などのダイレクトメールは、通常捨ててしまうことがほとんどですが、ごくまれに興味のある内容のものがあるかもしれません。返信することがある場合は、個人情報などは一切記入せず、前金などを同封することも避けてください。
ここでは、最近報告されている迷惑メール関連の詐欺をいくつか紹介します。「宝くじ関連の詐欺」のセクションもご参照ください。
◇「懸賞当選」詐欺
ある日突然、見知らぬ機関からハガキや封書、電話で「懸賞旅行当選」の通知が来ることがあるかもしれません。この場合、ほぼ詐欺であると考えて間違いないでしょう。
郵便で通知を受けた場合は、まず郵送元に電話して詳細を確認してください。この際、詐欺の可能性を考慮してクレジットカード番号、銀行口座などは絶対に教えないようにしてください。
懸賞当選の通知と同時に会員費、サービス料、予約手数料、税金などを請求し、騙し取る事件も発生しています。クレジットカードやデビッドカードなどで支払いを行った場合は、カード情報も悪用される可能性があります。
郵送されてきた手紙の連絡先に当選確認の電話をすると、莫大な電話料金が請求されることがあります。実際、この場合も懸賞が手に入ることはありません。
以下は、典型的な懸賞詐欺の手口の一例です。
・車が当選したと通知、輸送費として300米ドルを請求。
・政府貯蓄債券(満期30年)が当選したと通知、送料+手数料として80米ドルを請求。
・極秘のダイレクトメールと偽り、車、電子レンジ、海外旅行、現金80米ドルなどが当選したと通知。
・海外旅行の当選を通知。宿泊先はタイムシェア(共同所有や賃貸によりリゾート物件などを利用する制度)、4時間の「プレゼンテーション」への参加を獲得条件とする。実際、「プレゼンテーション」ではタイムシェアの契約の執拗なセールスが行われる。
実際、郵送で高価な懸賞当選の通知が送られてくることはほぼないと考えてよいでしょう。騙された「当選者」はその代償として多額の損害を受けることになっていまいます。
◇電話での詐欺
最近、電話を使った詐欺事件も増加しています。この手口では、銀行、携帯電話会社、インターネット・プロバイダー、電力会社などと偽り、カードや口座情報を聞き出そうとします。相手から電話をかけてきた場合は、特に警戒してください。個人情報は、相手の信頼性が確認されるまで絶対に教えないようにしてください。