自宅敷地内の安全
家の周りに適切な安全機器を設置することによって、泥棒や強盗を抑制する事ができます。多くの場合、家の裏口や人目につきにくい部分から最も侵入されやすく、その部分への到達を困難にすることで、侵入を未然に防ぐことにつながります。
◇塀
・玄関
近所の人や通りがかりの人から見えるよう、玄関の垣根や塀を低め(最高1メートル)にしてください。また、木はきれいに剪定してください。
・裏庭、横庭
家の後ろや横の塀は、なるべく高め(1.8メートル以上)にしてください。高い塀の設置には許可が要る可能性があります。塀と門が一続きになっている場合には門は塀と同じ高さに設置し、鍵のかかるものにしてください。
多くの泥棒は身のこなしが軽快です。塀の上に、体重などの重みがかかると壊れる強度の格子を取り付けるとよいでしょう。格子を壊す際の音や、怪我の危険性が強盗を抑制します。
格子の他に、植物を塀に沿って植えることにより、殺風景な雰囲気をなくす事ができます。有刺鉄線を引く場合は許可がいるかどうか確認してください。通行人への危害を防ぐため、有刺鉄線は内側に曲げましょう。
◇庭
庭のつくりによっては強盗を防ぐのに効果的です。とげのある植物を1階の窓の外に置くことで、強盗の侵入を抑制できます。草木の枝を整え、また、金網のフェンスを設置することよって、近所の人や通行人に見やすく、強盗は隠れにくくなります。木は窓の近くに植えないようにしましょう。
◇照明
外側
家の周辺に設置された照明は強盗の抑制に非常に役立ちます。基本的に、3つのタイプの照明があります。
・通常のライト
庭に設置されており、大抵は家の中からスイッチを入れる事ができるものです。
・動作感知式
これは誰かが侵入しようとした際に動作を感知して点灯するものです。どこに設置するか注意が必要です。小動物や鳥などによって作動し近所に迷惑をかけることになるかもしれません。
・光感知式
これはあたりが暗くなると点灯します。このタイプの照明は通常光りが弱く、スイッチは屋内にあるか、太陽エネルギーによって制御されています。
動作感知式は風や猫などに反応する場合もあるため、侵入者などに対する注意が散漫になったり、また、近所の人や通行する車に迷惑をかける恐れがあります。
屋内
屋内の照明も安全対策にとって重要です。家を空ける際、電気をつけたままにすることによって、侵入者を防ぐことができます。中に人がいると思わせるのが目的のため、廊下の電気をつけておくだけでは効果がありません。1階のカーテンを閉め、電気を点けてください。
自動的に、適当な時間に電気のスイッチの入切を行うことができるだけでなく、ラジオやテレビなどの電化製品の電源が入るように調節できる装置も市販されています。自動的にスイッチが入る装置により、人が家にいると思わせる効果があります。
◇照明に関するアドバイス
・1階部分に設置されている照明は簡単に妨害されます。
・人の手の届かない高い位置に設置してください。
・ライトは玄関を照らすように設置しましょう。それによって、玄関の鍵をすぐに見つける事ができ、また、訪問者の確認を容易にします。
◇砂利
砂利の小道は、歩くときに音をたてるため、空き巣などを抑制できます。また、夜間には歩いた時の音が響くため、砂利を窓際やドアの近くに敷くことも有効です。
塀や照明は家のまわりの安全性を高め、空き巣や強盗の侵入抑制に効果がありますが、更なる対策を施すには、鉄格子や警報機の設置をお勧めします。