個人情報窃盗に関する統計
個人情報窃盗に関する被害状況の指標として、以下にいくつかの統計を紹介します。(各項目末尾の括弧は情報源)
・個人情報窃盗は21世紀に入って急速に広まっており、今後もさらに増加するとみられています。1999年に2万件だった被害件数は、2003年には約5倍の10.1万件にまで増加しています。<英国クレジット業界詐欺防止機構(CIFAS)>
・個人情報窃盗は近年増加しており、誰もが被害者になる可能性があります。最近アメリカで行われた調査における被害者数は、年間で約700万~1,000万人に及んでおり、予想をはるかに上回る数値となっています。<米国NGO個人情報管理センター(Privacy Rights Clearinghouse)>
・2002年、英国内で発生した個人情報窃盗の被害額は20億米ドル(約2,400億円)に上り、全体の詐欺被害の10分の1に及んでいます。<英国内閣府>
・2001年、イギリス国内の運転免許場では、試験参加者の個人情報に疑いがあるとして、3,000以上の試験が中断されています。<英国運転免許庁(DVLA)>
・英国内の個人情報窃盗の被害件数は、ロンドンが最大で国内平均の2倍の数値を記録、北アイルランドが最も少なくなっています。<英国情報サービス会社Experian>
・故人の個人情報を利用した詐欺事件は、イギリス国内で年間約2,500件発生しています。<CIFAS>
・アメリカでは、個人情報窃盗の約半分が親戚や知人によって行われています。2005年1月に調査会社ジャベリン(Javelin)が行った調査では、顧客4,000人のうち500人が個人情報窃盗に遭っていることが明らかになっています。被害経路は下記の通りです。
– 財布の紛失、盗難 29パーセント
– 店頭または電話での取引 12.9パーセント
– 従業員 9パーセント
– 郵便物の盗難 8パーセント
– コンピューターのスパイウェア 5パーセント
– ごみ箱荒らし 2.6パーセント
– コンピューターウィルス 2.2パーセント
– 虚偽のEメールによるフィッシング詐欺 1.7パーセント
調査会社Tickbox.netがイギリス国内で実施した調査によると、同国内の消費者のうち約100万人以上がインターネットショッピング上の被害に遭っていることが分かっています。商品の価格、質、購入の利便性よりも安全性の確保が重要であると回答した消費者は、全体の4分の3に及んでいます。