個人情報窃盗を防止するためには
個人情報を悪用した犯罪は、個人情報が盗まれることから始まり、その手口はごみ箱の中から盗み出したり信頼性のある機関を装って聞き出すなど多岐にわたっています。
盗まれた情報が悪用されることになれば、個人の財政状況に莫大な被害が及ぶことになります。政府および金融機関の被害額も年間数十億円にも及んでいます。
また、個人情報を悪用されることにより、被害者の信用情報に傷が付いてしまうことさえあります。以下のアドバイスを参考にし、個人情報窃盗の防止に努めてください。
◇個人情報の管理
・個人信用調査を定期的に大手信用調査機関に依頼し、問い合わせのあった金融機関を確認してください。特に、引越後2、3カ月の間は、個人信用情報をこまめに確認するようにしてください。
・自宅の郵便受けが容易に空けられる構造になっている場合は、特に注意してください。
・郵便が盗まれた形跡がある場合はすぐに郵便局に問い合わせ、無断で転送手続きがとられていないかを確認してください。
・引越しで住所が変更になった場合は、銀行、カード会社にすぐ届け出てください。郵便局にも転送届を提出し、最低1年間は旧住所の郵便が転送されるよう手続きをとってください。
・不要なダイレクトメールなどは「受取拒否」をすることができます。
◇カードを安全に管理するには
・カードの紛失、盗難の際には、すぐに無効手続きを取ってください。銀行、カード会社の緊急時の連絡先は普段から控えておくことをお勧めします。
・カード番号や個人情報を電話で伝える場合は、周囲の人に聞かれていないことを確認してください。オンラインショッピングを利用する際も同様の注意が必要です。
・カードや重要書類は必要外に持ち歩かず、自宅の安全な場所に保管しておくようにしてください。
◇重要文書を安全に管理するには
・重要書類は、鍵のかけられる安全な場所に保管しておくようにしてください。株券など金融関係の重要書類の保管については、銀行に相談してください。
・パスポートや運転免許証の紛失や盗難は、すぐに発行元に届け出てください。
・請求書やレシート、カードや銀行の明細などはむやみに捨てないようにしてください。ダイレクトメールなど個人宛に送られてきたメールは、すべてシュレッダーを使用して処分してください。
・明細にはすぐに目を通し、身に覚えのない引き落としがある場合はすぐに該当機関に問い合わせてください。
◇パスワード、暗証番号を安全に管理するには
・見知らぬ人からの個人情報に関する問い合わせには、絶対に応じないようにしてください。銀行や警察と名乗られても、まずは警戒が必要です。相手に連絡先を尋ね、かけなおすなどして信頼性を確認してください。一般的に、銀行の職員が電話で暗証番号などを尋ねてくることはありません。(プッシュホンで入力を求められることはまれにあります。)
・複数の機関で同じパスワードを使用することは避けてください。銀行の暗証番号には必ず違うものを使用してください。パスワードを使い分ければ、不正アクセスの可能性は低くなります。
・個人情報は、財布など盗まれる可能性のある場所には保管しないようにしてください。
・Eメールで個人情報を求められた場合は、信頼性のある機関であるかを確認してください。