ろうそくの安全な使用方法
近年、家庭における火事のなかで、ろうそくを原因とするものが増えていると言われています。ろうそくは、宗教的祭儀、アロマテラピーなどの趣味、停電などで年中使用されており、頻繁に使用されるクリスマスなどに、火事の危険が最も高くなります。
ろうそくの使用について以下のアドバイスを参照してください。
・様々な種類のろうそくがあります。ろうがたれないものなど安全性の高いものを利用してください。
・ろうそくが倒れるのを防ぐために、受け皿は安定性の高いものを選んでください。
・ガラスや金属、セラミックなど非可燃性の材質でできたろうそく専用のケースを使用してください。また、受け皿は、ろうそく1本分のろうが受けられるものを使用してください。
・ろうそくに火をつける前に、ろうそくの包みがきれいに剥がされていることを確認してください。
・ろうそくの炎がケースの上からははみ出さないようにしてください。芯を6ミリ程度に保ち、ろうそくの残りが5センチ程になった時点で消火してください。
・ろうそくから煙が出る場合は、いったん消して、芯の長さを調節してください。(上記を参考にしてください。)
・ろうそくの炎がケースに近過ぎる場合は、直ちに消火してください。熱でケースが割れる可能性があります。ろうがまだ液状の場合は、受け皿を動かさないでください。
・灯されたろうそくは、家具、壁紙、草木、衣類、本、カーテンなど、燃えやすいものの近くに置かないでください。クリスマスツリーは、絶対に火の点いたろうそくで装飾しないでください。
・ケース内でろうそくが灯っている場合はケースを不安定な所に置かないでください。
・ろうそくが不均等に燃え、ろうが大量に垂れるのを防ぐため、ろうそくを隙間風の入る所や換気扇の近くに置かないでください。
・ろうそくは決して放置しないでください。また、部屋を出る前、就寝前には、必ずろうそくの火を消したことを確認してください。寝室でのろうそくの使用は火事に結びつきやすく、大変危険です。寝室でろうそくを灯す必要がある場合は、寝室とその外の廊下に煙探知機を設置するようお勧めします。
・カーテンやブラインドは燃えやすいため、窓枠にろうそくを置かないでください。
◇子供がいるところ
・子どもやペットによりろうそくが倒される危険が考えられる場所では、ろうそくの使用を控えてください。
・燃えているろうそくと子どもを同室に一緒にしたまま、その場を離れないでください。
・子どもをろうそくの燃えている部屋で寝かせないでください。
・ろうそく、マッチ、ライターなどは、鍵のかかる場所に収納するなど、子どもの手の届く所には置かないでください。
◇停電時
・ろうそくよりも、懐中電灯のほうが安全です。
・停電時にろうそくを持ち歩くことは避けてください。つまずいてろうそくを落とす恐れがあります。
・タンスや棚の中で何かを探す際にろうそくは使用しないでください。炎が周りに燃え移る危険性があります。
・発電機、ランタン、石油ストーブなどに給油する場合の明かりには、決してろうそくは使用しないでください。